たとえ大成功を収められている人であっても、常に成功し続けている訳ではありません。
むしろ、失敗の経験が凄まじく多い人だっています。それでも理想に辿り着けているのは、失敗の経験を細かく分析した上で、改善できているから――。
成功・失敗、その全てが重要なデータ。
分析した上で良い部分を取り入れ、悪い部分を排除していけば、取り組みの品質を高めていくことができるのです。
この記事では『効率的な分析方法』について、解説していきます。
【結論】一つの課題を順序立てて観察して解決する
複数の物事が関わり合いによって、一つの結果が生み出される――。
これは、組織やタスク・プロジェクトなど、あらゆることにおいて共通しているポイント。
それぞれがどのような役割を果たしているのか?
分析とは、この疑問を掘り下げ、良い効果か、悪い効果かを見極めていくことを言います。
たった一つのタスクであれ、細分化すればかなりの要素が組み合わさっているもの。
”注目している現象の原因が何なのか”を明確に判断するには、段階を分けてフォーカスを少しずつ絞っていくのが効果的です。
【方法】森を見て、林を見て、木を見る
全体を見渡す広い視点から、フォーカスを絞っていき、
3ステップで注目点・改善点を炙り出していく方法です。
流れとしては以下の通り。
- 『森(全体)』を見て、注目すべき問題を見極める
- 『林(役割などで分けたグループ)』を観察して、分析したい問題との関わりを調べる
- 『木(最小要素)』にアプローチして、問題の直接解決を図る
ことわざの“木を見て、森を見ず“とは、真逆のアプローチですね。
広い視点から焦点を絞っていくことで、問題を見逃さずに捉えることができるのです。
『森:全体』を見る
まずは全体像の把握――。
組織全体の構成を再確認しながら、抱えている問題を見極めるためのステップです。
おおよその“当たりをつける“のが目的
このステップだけで、問題に対し結論を出すのは早すぎます。
全体を見ているだけでは、具体的な原因なんて分かる訳がないですからね。怪しい部分をピックアップして、原因について大雑把に“当たりをつける“のが精一杯でしょう。ですが、それで充分。
怪しい部分を確認せずに焦点を絞ったところで、何に注目すれば良いのか分からず、結局一つ一つをしらみつぶしで見ていく羽目になりますからね。
このステップで”当たりをつける”ことで、以降の分析を スムーズに進めることができるのです。
”感じた違和感”などでも、着目する価値は充分にあります。
メモにまとめておき、分析で活かすための手掛かりにしましょう。
『林(役割などで分けたグループ)』を見る
”班”や”部署”など、組織全体の中でも、役割ごとに一つのグループとして分けて考えていきます。
それぞれのグループが、問題に対して、どのような関係にあるのかを掘り下げていくのです。
グループと問題との関係性を通じて、問題の解決策を探る
問題とグループの関係性が明確になれば、合わせて解決につながる情報も見えてきます。
例:会社全体での利益が低迷している
⇒ ここ最近、○○部に対するクレームが多く見受けられる
⇒ ○○部の業務体制に問題があるのでは?
といった感じで、関連付けて考えることで、正すべきポイントが明確になり、さらに次の絞り込みへと進められるのです。
注意点として、”先入観による思考への影響”には気を付けたいところ。
あらかじめ入っている情報を正当化するために、強引にこじつけてまで関連付けようとすれば、分析の信頼性も大幅に落ちてしまいますからね。
怪しむのは良いですが、理屈が通りにくい説は”可能性”として保留しておきましょう。
『木(グループに所属している個人)を見る
”個人”や”個性”など、組織を構成している最小単位にまでフォーカスを絞り込み、原因を炙り出すステップです。
上記の『林』内で、特に問題に関わっている要素を見つけ、
原因となっている『木』を特定――。
アプローチして、問題の根本的な解決へ導きます。
”少数”への対処が、全体の安定につながる
ある程度の人数が抱えている問題であれば、自然と上にも情報が届きやすく、大きな問題になる前に手を打ちやすいもの。
逆に、個人などの”少数”が抱えている問題は気づかれにくく、抱えている当人達だけで処理しきれない分、深刻化しやすいのです。
問題との関わりは”組織内での最小単位”まで探り、関わりの一番深いものからアプローチ。
個別への対応となる分、手間はかかりますが、根本から原因を解消するための確実な方法です。
分析過程で意識したいこと
以下の3点にも注意しておけば、さらに質の高い分析ができます。
- 第三者視点の意見にも注目
- 組織内での影響具合の調査
- ”グレー”な要素の継続調査
一つの事柄に対しても、ここまでの分析ができるようになれば、失敗を抑えて 計画をスムーズに進めていけるようになりますよ。
第三者視点の意見にも注目
自分一人だけの視点だけでは、客観的な分析にも限界があります。
特に、ある程度その分野に精通していると、その分野に特化した”凝り固まった視点”に、自然と思考が寄せられてしまうのです。
時には同じ仕事場の人達はもちろん、家族や友人知人、はたまた一般大衆から意見を求めるのも大事。
その道に関する知識のない人達の方が、より重要度の大きい問題を指摘してくれる場合だってあるのです。
素人意見と侮るなかれ――。世の中全体では素人の方が多いし、一般人達の意見こそ”社会のニーズ”そのもの。
一般大衆にとっての必要性の方が、クリエイター側のこだわり以上に優先されるモノなのです。割り切っていきましょう。
組織内での影響具合の調査
良いことであれ、悪いことであれ、分析してようやく分かるような”少数派の異変”は、他から見れば異常でしかありません。
- 仮に良いことであっても、最初から異常を受け入れるのは難しく、精神的な不安につながっている可能性があります。
- 悪いことだった場合は、周囲は気分は悪くしていて当然……。中には、その悪い要素に影響され、同じように悪い振る舞いを始める輩が出始めるかもしれません。
一つの問題を特定したら、その問題と関連するグループ・個人に対する影響の調査も必須となるわけですね。
”グレー”な要素の継続調査
調べていく中で、判断に困るような半端なモノも出てくるでしょう。
ハッキリと判断できないものが一番厄介ですが、放置していれば、一時的にでも解決した問題を再発させる原因になりかねません。
一回の調査で判別しきれないモノは、その時点では“グレー“として保留。
分析は一度確定しつつ、その後も観察を続けて判断しましょう。
一度の分析だけで、全てを完璧に区別できるとは限りません。割り切りつつ、気長に付き合う気でいましょう。
まとめ
⇒『森を見て、林を見て、木を見る』
- 『森(=組織全体)』を見て、原因の当たりをつける。
- 『林(組織を構成するグループ)』を見ながら、原因の特定。
- 『木(グループ内の個)』を細かく見て、原因への直接アプローチ。
分析の中で見えた、“悪いモノ“は徹底的に排除。“良いモノ“は、さらに詳しく調べて、同じ効果を確実に再現できるようにする。
その繰り返しが、組織全体をより質の高いモノへと変化させていくのです。
徹底した分析で、
- 全体が必要としているもの
- 意味の無いムダなもの
- 回避すべき最悪の可能性
などを調べ上げ、間違いのない組織運営を進めていきたいですね。
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