お金持ちを目指すにあたって、ムダな支出を減らすのが重要――。
ですが、一言に『支出』と言っても 発生する出費には種類があります。
自分にとって必要不可欠となる出費もあり、そういった出費をムリして減らせば 生活が不便になってしまいます。
効率良く支出を減らすためには、
“ムダ” と同じくらいに ”必要” なモノも見極めて区別しなければならないのです。
今回は『支出を見極める”カテゴリ分け”』をテーマに 解説していきます。
【結論】支出は『3つのカテゴリ』に分けて分析しろ
まずは結論から――。支出は以下の3つのカテゴリに分けて考えましょう。
- 『消費』:生活水準に関わる出費
- 『浪費』:一時の楽しみで発生する出費
- 『投資』:人生全体への質を上げる出費
このうち、減らすように努力するべきなのは『浪費』。
その次に可能であるならば『消費』を少しづつ削っていく……。
『投資』に関しては、むしろ増やしていけるようにすると理想的です。
それぞれの出費を、どう調整すればいい?
まずは、それぞれの出費を ”消費・浪費・投資” の3つのカテゴリに分類――。
その後で『その出費が本当に必要だったか』について考察し、ムダだと思えたモノに対して テコ入れしていけば良いだけです。
『何を目的に発生した出費だったのか?』という視点で観察すると、ムダになった原因まで 分析できます。
完全に減らすだけでなく、”アプローチ方法を変える” などの工夫で改善させることもできるかもしれませんね。
消費:今の生活と比べながら調整する
食費・生活費、光熱費、家賃 など
生活の中で必ず必要となる、“生きていくための出費”が『消費』。
人それぞれの感覚次第で必要な金額は変わりますが、共通しているのは 自分にとって“最低限の生活“に対する費用だということ――。生活水準を計る上でも 役立つ目安となります。
仕方のない出費と割り切りつつ、下げられる部分は細かく下げていく
“最低限の生活を送るための出費“ ということもあり、消費に対するテコ入れは 生活を大きく変化させてしまいます。
そのため、他の出費と比べて減らすまでのハードルが高い上に、仮に減らせても 不便さが目立てば 長続きはしません。
利用しているアイテムを見直すなどの 細かいテコ入れだけでも充分。
今使っているアイテムよりも 安い商品で代用できないか確認しましょう。
不便さが目立ってしまうならば、ムリして変える必要ナシ――。
”必要最低限” だと割り切った上で、調整を進めていきたいですね。
”家賃” などの『固定費』に当たる支出は、テコ入れできれば恩恵が大きいですが、手間がかかる上に 自分に合わなかった場合は悲惨です。
値下げを考えるのであれば、今の環境で ”変更後の条件” を再現して、問題なく生活できそうか 確認しておくと良いでしょう。
浪費:ガッツリとカットしていい
ギャンブル、贅沢な食事、酒、タバコ など
出費の発生から 一時的にしか楽しめないような趣味・娯楽は『浪費』になります。いわゆる ”ムダ遣い” ですね……。
生きていく上で役に立たず、かかる費用もムダに高いモノばかり。
つまり、節制してもダメージがない上に 守れる金額も大きいということ――。
支出を見直す上では 積極的に減らすべきカテゴリですね。
現在の“浪費“を“投資“にできるように調整するのが理想
人生においてはムダかもしれませんが、それでも好きなのは事実……。簡単にはやめられないでしょう。
だからこそ、本当に好きな趣味・娯楽については ”自分に対する投資” として、価値を生み出せる基盤にできるように調整すると良いですね。
- 副業として その分野の情報発信をして、利益を得る
- 自分の得意分野と掛け合わせて、新しいエンタメを作る
- 精神的なストレス発散として 活用する
好きだからこそ 徹底的にのめりこみ、その体験を新しい価値に変えていけば良い。
そうすれば、間違いなく”ムダ”などでは終わりません。
自分を押し殺して離れるのではなく、人生に必要な要素として より強く取り込んでいく……。
これが『”浪費”から”投資”に変える』ということです。
投資:なるべく比率を高くしていけるようにする
知識、時短に役立つ家電、タスク処理の捗るツール など
”長期に渡って役立つモノ” に対して発生する出費は『投資』になります。
どれも値段が高く 資産がガッツリと減ってしまいますが、その分 利用できる期間や寿命、ケアサポートなどが充実しています。
3つの支出カテゴリの中では 一番コストパフォーマンスが高く、支払った金額がムダになりにくいということですね。
支出全体の中でも ”投資” に対する比率は 高くしていくことが理想的。
他の2カテゴリをカットして浮いたお金も、投資にガンガン突っ込んでOKです。
消費・浪費の出費も、投資にできるのが理想
『自己投資』なんて名目であっても、知識や経験の浅い分野に やみくもに大金をつぎ込んだところで、絶対に役立てられるなんて保障はありません。
……が、今現在で慣れ親しんでいる ”日常” や ”趣味・娯楽” であれば、必要なモノや足りない知識などにも すぐに見当がつくでしょう。
自分に役立つ ”投資” にしたいのであれば、自分と接点の多い事に対する出費を『投資』カテゴリに持ってこれるのが理想的――。
そう考えると、上記で解説している”消費”と”浪費”としていた費用を、投資につなげる工夫ができるといいでしょう。
まずは自分の得意分野で利益を生み出せるようになった方が 確実――。
自己投資として、”新しい知識” や ”経験” を求めるのも良いですが、得意分野で成功実績を積んでからでも遅くはありませんよ。
まとめ
支出は 以下の3カテゴリに分けて、その後の調整方針を決めるといい。
- 【消費】生活水準と照らし合わせながら、ムリのない範囲で削っていく
- 【浪費】完全なムダはカット。活動の助けになるモノなら、自己投資の一部にできるように方針を変えてみる
- 【投資】支出全体の中で、割合を増やすように調整する
支出の分類は資産形成の基本――。ムダな出費を見極める上でも 欠かせないステップです。
家計簿など 出費を記録するタイミングで 合わせて分類しておけばいいだけ。手間をかけずに 後の分析もスムーズに進められます。
カテゴリ分けを通して、一つ一つの出費の必要性を再確認。
必要ならキープすればいいし、ムダならば取り除けばいいだけです。
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